データ管理業務を50%削減。“数字が共通言語“になった現場の変化
株式会社L.B.C様
導入のBefor / After
- 課題(Before)
- 情報が分断しており、在庫や発注の全体把握が困難だった
- Excelでの集計に時間がかかり、意思決定に遅れが生じていた
- 解決策(After)
- ストアレコードを導入し、在庫・発注・納品などを一元管理
- 全ブランドで共通の運用ルールを整備し、業務フローを統一
- 効果(Result)
- データ管理業務を約50%削減
- 月次決算が5営業日以内に完了
- 「朝出社したらストアレコードを開く」が習慣に。数字を見る文化が定着
- 可視化が進み、施策のPDCAが加速
複数ブランド・複数モールを展開し、20〜30代女性を中心に支持を集めるファッション企業・株式会社L.B.C。
主力ブランドであるCHUCLLA(チュクラ)やFano Studios(ファノストゥディオス)をはじめ、ZOZOTOWNや楽天ファッション、自社ECサイトなどで10ブランド以上を幅広く展開している。
事業の成長とともに、業務や管理体制の分断化という課題にも直面していた同社が、どのようにしてその壁を乗り越えていったのか。
ストアレコード導入によって生まれた変化、そしてチーム全体の意識改革に至るまでのリアルな声を代表の稲葉氏、ブランド統括の白石氏に伺った。


“バラバラだった数字と現場 “ 感じていた限界を超えるために
――本日はよろしくお願いします。まずは御社についてお聞かせください
稲葉様:株式会社L.B.Cは、ZOZOTOWNや楽天ファッション、自社ECサイトなどで10ブランド以上を展開しているファッション企業です。レディース・メンズ含めて幅広く展開しています。
白石様:中でもCHUCLLA(チュクラ)というレディースブランドが主力で、私自身は制作全般の統括と、ブランド運営も担当しています。
――10ブランドの運営だと、日々の管理はやはりご苦労されていましたか?
稲葉様:いやもう、正直めちゃくちゃ大変でした(笑)
ブランドそれぞれで在庫や発注の管理方法がバラバラだったので、全体を把握するのが本当に大変で。数字があちこちにあって、いろんなExcelを組み合わせて、毎回パズルのようになってました。
白石様:完全に属人化してました。欲しい数字の担当者が休むと分からなくなるっていう、完全にブラックボックスでした。
――そうした課題感が、導入のきっかけになったのですね。導入時のエピソードを教えてください。
稲葉様:ストアレコードの導入って、会社全体の“仕組み”を作り直すような大改革だったんですよ。オーダーシートから納品まで、全体のオペレーションも一気に見直したんです。1年半くらいかかって、もう会社の基盤を作り直した感覚でした。ストアレコードの樋口さんにコンサルとして入ってもらったことで、単なるシステム導入にとどまらず、業務全体の見直しがスムーズに進んだのは本当にありがたかったですね。
白石様:ブランドや担当者によって発注や納品のやり方も違っていたので、最初は『またルール変わるの?』って戸惑いもありました。ですが、ストアレコードを使うことでルールが明確になって、結果的にはすごく助かっています。

“見える化”で変わる日常。数字が“共通言語”になり、未来につながる判断が可能に。
――導入後は具体的にどのような変化がありましたか?
稲葉様:まず、月次決算の締めが5営業日以内に終わるようになったのは大きかったですね。スピード感が全然違います。
売上・在庫・利益・回転率……全部ワンクリックで見えるようになったのは革命でしたね。「データ管理の時間が50%削減できた」と言ってもいいかもしれません。そのぶん情報共有やコミュニケーションが活性化しました。
白石様:みんなが同じように見てるから、“隣のブランドが最近売れてるけど何かやった?”っていう会話が増えたんです。数字が見えることで施策の結果もすぐ共有できるようになって、「それ、うちのブランドでもやってみよう」っていう流れが自然に生まれるようになりました。

――使い始めの頃、現場ではどんな反応がありましたか?
白石様:使い方もシンプルで、スマホを触れる人なら感覚的に操作できると思います。カスタムダッシュボードも使っていて、施策別に見る指標を整理してます。セール時や通常時といった具合にそのとき必要なレポートもすぐ見れるので便利です。
例えば、利益を見たいときはボタンを“ポチ”で見れるんです。それまでは2時間ぐらいかけて人にお願いして、Excelでごにょごにょしてました(笑)。それが今や1クリック。この変化は大きかったです。

――数字を見る文化ができたことで良かった事はありますか?
稲葉様:数字が可視化されることで、攻めの判断も早くなったと思います。今までだったら時間かけて悩んでたところも、過去の実績と照らし合わせて“いける”って判断できるようになったのは大きいですね。
稲葉様:逆に、“これはもう潮時だな”っていう判断も早くなりました。それも健全な経営には必要なことかなって思ってます。

―― そこまでご活用いただけてるとは・・・大変ありがたいです。
実際に導入してみて、今どう感じていますか?
稲葉様:ストアレコードは、うちのチーム作りにも貢献してると思います。いいツールは、“仕組み”と“文化”を変えてくれるんですよね。これからもブランドを増やしていく予定ですが、ストアレコードがあるからこそ攻めていけると思ってます。
白石様:最初は大変だったけど、結果的には本当に導入してよかったです。“みんなの意識を変えるツール”として、すごくおすすめです。
ーーストアレコードが “もっとこうなったらいいな”と思うことはありますか?
白石様:正直、機能面では満足しています。“こういう数字を見たい”って相談すれば、すぐに対応していただけるのがありがたいですね。
稲葉様:要望を伝えるとすぐ改善してくれるので、すごく助かっています。今後はAIとの連携とか、未来の活用にも絡めていけることを期待してます。
ーーありがとうございます。AIを絡めた機能は開発中です。ぜひご期待ください!
変われた実感。今は“やってよかった”と胸を張って言えます。
ーーさいごに、ストアレコード導入を迷われている企業の皆さまへ先行ユーザとしてアドバイスをお願いいたします。
白石様:担当や部署ごとにやり方がバラバラな会社さんには特におすすめです。ストアレコードの数字が“共通言語”になるので、全体がまとまりやすくなりますよ。
稲葉様:複数ブランド・複数モールを運営している企業さんにはぴったり。最初は大変かもしれないけど、見返りは本当に大きいです。
ーー本日はお忙しいなかありがとうございました!今後ともストアレコードをどうぞよろしくお願いします。
取材日:2025年4月
事例公開日:2025年4月14日
所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。