2024.04.24

データ収集作業ゼロで発注の意思決定が高速化!業務効率化で人員減でも増員なしで業務が回るように!

  • インタビュートップ (1)

株式会社nakota様

https://nakota.jp/

導入のBefor / After

課題(Before)
  • 1品番に対してSKU数が多くSKUごとの在庫管理が課題
  • 商品の発注に関して、商品が足りない・過剰に発注してしまうといった発注ミスの課題があった
  • 販促費含めた限界利益の管理をしたいものの、データ量が多く煩雑だった
解決策(After)
  • ストアレコードを導入し、推奨発注数量のダッシュボードで発注管理
  • 全スタッフが日次での限界利益をチェックし、販促の意思決定に利用
効果(Result)
  • 発注で悩む時間が減り、発注の意思決定が異次元に早くなった
  • 退職者がでたものの、業務の効率化により増員なしで対応が可能になった

お客様、縫製工場、メーカー、社員、関わる人達すべてと幸福な関係を築き、そこに暮らす人たちや社会にとって必要とされるブランドをコンセプトにnakotaというブランドを展開する株式会社nakota。
1品番に多数のSKUが紐づくため、スプレッドシートでの在庫管理に課題を感じていた同社がストアレコード導入により、どのように社内に変化が起きたのか、代表の吉田氏に話を伺った。

1 (1)
株式会社nakota代表取締役 吉田様

データ未整備による発注ミスがストアレコード導入で明らかに

――本日はよろしくお願いします。まずは御社が導入前に抱えいていた課題について教えて下さい。

吉田様:帽子を扱っているブランドなのですが、1品番に対してSKU数が非常に多い業界なのでSKUごとの在庫管理と発注に課題を感じていました。様々なシステムの営業をうけ、導入を検討していたものの、帽子のような定番商品の在庫日数管理と発注数量のレコメンドをするようなシステムがない状況でした。

 

知り合いのシステム開発会社で開発することを検討したものの、計算式や運用が複雑になってしまうことから断念していました。


発注業務に関しても、発注数が足りなくて商品が足りないこともあれば、過剰に発注しすぎてて在庫過多になっていることもありました。

――そうした課題感が導入につながったのですね。

吉田様:ストアレコードの導入後にわかったのですが、うちのアクセサリーでゴールドとシルバーの2色販売していて、定番商品で月間30個ほど売れる品番がありました。1日に1つずつは売れる商品なので、担当者が発注する時には少し余裕をみてシルバーとゴールドを18個ずつの合計36個発注していました。

 

ところがストアレコードで蓋をあけてみたら、ゴールドは月間28個売れているのに対して、シルバーは2個しか売れていなかったことに気づきました。ゴールドの在庫は全然足りないのに、シルバーは9ヶ月分仕入れている状態でした。こういった発注ミスがこれまでもかなり起きていたんだろうなと思っています。

――品番単位でのみ管理していると、SKUごとの売れ行きを考慮できず苦労しますよね。発注関連以外にも課題があったのでしょうか?

吉田様:限界利益の管理はこれまでスプレッドシートで行っていたものの、複数のECサイトで販売しているため、注文データをCSVでスプレッドシートに貼り付けていましたが時間がかかっていました。

 

原価の計算を商品単位でやるといったことはできておらず、売上のデータから大体の利益率を計算してざっくり管理している状況でした。


やはり価格帯としても単価がそこまで高いわけではなく、型番の仕入商品などだと原価率60%かかるような商品もあるので、販売手数料・広告費を含めた限界利益の管理が重要だというのは以前から認識していましたがざっくりとした管理しかできていなかったのは課題として感じていました。

2 (1)

データで「目安」があるからこそ早くなる発注の意思決定

――ありがとうございます。導入時のエピソードもお聞かせいただけますか?

吉田様:導入に関しては比較的スムーズに行うことができました。OMSとしてネクストエンジンを導入していたので、仕組みの理解と品番・SKUの登録などもスムーズに行うことができました。ストアレコードさんも正式リリース前だったので、ストアレコードさん側のエラーが半分、弊社側のミスが半分といった形でしたがそこまで導入が大変だったというわけではありませんでした。

――その説はご迷惑をおかけしました・・・初期からご協力いただきまことにありがとうございます!導入による効果についてもお聞かせいただけますか?

吉田様:発注の意思決定が圧倒的にはやくなりました。悩む時間が減ってちゃんと考える時間が増えたように思います。ノルマなどもない会社なのでどのぐらいという定量化が難しいのですが、推奨発注数量のダッシュボードを見て、目安を確認した上で実際に発注するまでのスピードが格段にはやくなりました。

 

それまでは在庫のデータを集めて、販売データを集めて、スプシで集計して、販売予測をだしてそこからようやくいくつ発注するか考えていたので収集する時間で数時間かかっていたのがなくなったのは大きいです。


ちゃんと昨年の動向を踏まえた需要予測を行った上での発注数量の目安があることで、そこを基準にセーフティに1/3だけ発注する、売れ行きがよいので少し強めに発注するなど基準値をベースに会話ができるので発注業務がスムーズに進むようになりました。


業務効率化の観点でいくと、ちょうど旦那さんの転職を機に退職するメンバーがいたのですが増員なしで業務が回るほどには効率化につながっています。

――すごく正しくご理解いただいて使っていただけているのが大変うれしいです。推奨発注数量はあくまで理論上計算するとこのぐらい追加しても良さそうというものなので、目安に使っていただき、最後はご担当者様の判断をしていただければと思っております。

吉田様:一つおもしろいのが、メーカーさんからの営業に対する断り文句にも使えたりして、結構押しの強い営業担当者さんと社内のスタッフが商談すると押しの強さにまけて仕入れてしまうことがありました。

 

ストアレコード導入してからは押しの強い営業さんにも、でもうちの需要予測だと発注数量マイナスなので発注できないんですよねといった形で、断り文句として数字を出しながら話ができるようになりました。

―― 仕入れも数字が曖昧な中だとご担当者様の性格によって強気・弱気の仕入などブレてしまいがちですが、数字をみながら話ができるのは大きいですよね。

吉田様:数字の話でいくと、限界利益のダッシュボードを見るようになって、それぞれの広告が利益に貢献しているのかを意識するようになりました。

 

意図的に検索連動型広告をオフにしてみて、売上と利益がどのように変化するのかを見たりして、広告を落としても売上がそこまで落ちず、逆に利益が増えているケースもあったので、かける広告の精査にも役立っています。

ーーストアレコードが “もっとこうなったらいいな”と思うことはありますか?

吉田様:たくさんあるのですが権限管理機能を入れていただき、取引先のメーカーの担当者さんにもご自身が担当されているブランドの商品のデータを見てもらって、提案してもらえるとお互いいいんじゃないかと思ってるんですよね。

 

メーカーさんも基本的にはちゃんと取引先が儲かって、長く一緒に商売したいと思ってくれている企業さんが多いので、そういった方にちゃんとデータを見てもらった上でご提案いただけるともっと売上が伸びるんじゃないかと考えています。

 

この商品が売れてるなら、他社で売れてるこの商品もマッチするだろうといった情報はやっぱり取り扱っているメーカーのご担当者様の方が詳しいので、そういった視点を元にご提案いただくためにもストアレコードのデータを見てもらいたいと思っています。

ーーなるほど、社内での権限管理のご要望はいただいていたのですが、取引先さんに見せることでお互いの利益につながるという発想はこれまでなかったので面白いアイディアですね!ちょっとお時間かかってしまうかもしれませんが、実装にむけて前向きに検討させていただければと思うのでよろしくお願いします!本日はお忙しいなかありがとうございました!今後ともストアレコードをどうぞよろしくお願いします。

取材日:2025年4月

事例公開日:2025年4月24日

所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。

CONTACT

受発注管理やSKU単位の
データ一元管理など
小売企業の経営管理で
お悩みの方は
お気軽にご相談ください

手が届かない領域までしっかりカバーしているストアレコードが
貴社の経営管理に関する課題を解決します