小売業における予算作成の重要性
先に商品を仕入れてから販売して現金を回収していく小売業のビジネスモデルでは、仕入含む予算の作成が売上高を左右する非常に重要なものといえます。
一方で、精度の高い予算作成には売上・原価・仕入・在庫の過去データが不可欠で、さらに売上・仕入・在庫を連動させて設計する実務は難易度が高く、経験豊富な経営者やMDが不在の企業では属人化・非効率が課題となっています。
新しく立ち上がったばかりのD2C企業であれば代表者自身もMD経験が希薄なことも多く、精度の高い予算設計は難しいと感じられるケースが多いのではないかと思います。
ストアレコードの「らくらく予算作成」機能

ストアレコードでは上記画像のように、仕入原価率、平均OFF率、その他原価率、売上高、期首在庫、消化率を昨年の実績・見通しの数字を見ながら入力するだけで年間の売上、売上総利益、発注、仕入金額が自動で計算されます。ブランドの担当者様は、来期は為替や原材料の高騰の影響で仕入原価率は上がるものの、今年の反省を踏まえて平均OFF率(値引き率)は下がるので売上総利益率は上がるだろうといったストーリーを昨年対比で考えながら入力することで売上・売上総利益・仕入・在庫が連動した予算を作成することができます。
また上記の通りKPIを入力して予算の詳細を作成すると、昨年の月次の比率に応じて売上高、売上総利益、売上原価、発注、仕入、在庫の月次予算が作成されます。

これまで売上・売上総利益・仕入・在庫を連動した予算を、昨年比で按分して作成するとなるとすべてのデータをまとめてExcelなどの表計算ソフトを使って計算して作成する必要があり手間がかかりました。
ストアレコードのらくらく予算作成機能をご利用いただくことで、予算の第一案がさっと作成することができ、そこからの微調整もブラウザ上で行っていただくことが可能です。
今後の予実管理機能の充実について
ストアレコードでは今後も小売業界における予実管理の複雑さを解消するためのプロダクトを順次リリースしていく予定で、次回はMD予算と同様に各種KPIを入力することでブランド×店舗単位の予算設計が可能になる機能を実装予定しています。予算をたてて実績とともに振り返ることで経営の意思決定の精度が高まると考えているのでぜひご利用いただければと思います。